みせなが会議~ドラッグストアの歩き方~

登録販売者とFPの資格を持つみせながと申します。ドラッグストアにまつわる話とお金の話を書いていきます。小売業界の店長の初心者~中級者の方に読んで頂ければ幸いです。簡潔明瞭に一つ一つの記事は短めを意識しています。好きな成分はアラントインです。

優秀な人は、なぜダメな人間を作り出してしまうのか。

お疲れ様です。みせながです。

先日こんな相談を受けました。
『うちのスタッフは何度教えても、作業が出来ないんだ。結局自分がやった方が早いし、クオリティも高い。やらせていてもイライラしてしまう。だから仕事が立て込んで、やるべきことにまで支障が出ている』

まず。気持ちはわかる。そして、その道は私も通ってきた。口先だけで話をしても、頭ではわかっても、行動を変えることは容易ではないだろう。これはあなたの話だ。

人を育てると言う事柄において、優秀な人程、ダメな人間を作り出してしまう危険性をはらんでいる。ここで言うダメな人間と言うのは、主体性が無く、言われたことしか出来ない、やろうとしない、ややもすれば、言われたことすら出来ない人間を言う。

優秀な人は、例え指示を出したとしても、途中で手を出し口を出し、自分の思う着地点へ着地させる。いや、着地するのだ。もはや自分でコントロールしているので、主体は自分だ。その人に主体性は生まれない。だから責任も持たないし、成長もしない。
『何度教えても出来ないんだ。』優秀な人はこう言う。たしかにそうなのだろう。しかし、それはもう何も出来ることがないくらいに待ってみたのだろうか。教えたことをその人がその人のペースで、自分で1から10までやりきろうとするまでに、手や口は出さなかっただろうか。質問してくる前に答えを示さなかっただろうか。質問にいきなり答えで返して、考える時間を設けなかったのではないだろうか。その辿々しいやり方に苛立ちを見せなかっただろうか。

人に責任感を持たせることは容易ではない。まずは、その人を当事者にしなくてはならない。

なにかをしたらこうなった。結果どうなり、自分にこんな影響があった。だからこうしなくてはいけない。ここまでやらせて初めて、その人は当事者になる。
ここまである種の我慢をして、任せきらなければ、教えたとはならない。

俯瞰的に見ればこうだ。あなたは何度やらせても、仕事を任せられない

あなたはあなたの嫌う、『何度教えても出来ない人』と一緒で、『何度やらせても任せられない人。』『うまくいっていないのに、やり方を変えられない人』なのだ。
あなたは出来ない人について、『メモの取り方が悪い』とか『話の聞き方が悪い』とか、やり方を変えれば良いのにと思っているはずだ。
それはあなたにも当てはまる。『うまくやらせられないなら、やり方を変えてみれば良いのに。』と思われている。
結局的に、人を変えるよりも、自分を変える方が遥かに簡単で、結果を出すことが出来る可能性は高まるのだ。成功、失敗は別として、結果を出すことは、人の成長に直結する。
これが出来ない人は、優秀なプレイヤー以上の存在にはなり得ず、この先もずっと、『忙しい』と文句を言いながら、質の高い仕事をこなし続けるのだと思う。
あなたがもし、優秀なプレイヤーから、優秀なマネージャーに変わりたいのであれば、まずは自分のマネジメントをして、変わるところから始めなければいけない。
あなたが嫌う人達と同じ穴のムジナにならないためにも。

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