みせなが会議~ドラッグストアの歩き方~

登録販売者とFPの資格を持つみせながと申します。ドラッグストアにまつわる話とお金の話を書いていきます。小売業界の店長の初心者~中級者の方に読んで頂ければ幸いです。簡潔明瞭に一つ一つの記事は短めを意識しています。好きな成分はアラントインです。

【FP店長が解説】店長さんか薬剤師さんいらっしゃいますか~?という電話の正体

【結論】不動産購入勧誘。低評価な不動産を売りつけて、手数料などで利益を得ようとする業態。悪質な業者であることが多い。

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店長さんか薬剤師さんいますか?という電話を受けたことはありますか?ドラッグストアで働いていると、上記の様な電話がかかってきます。少なくとも10年以上前から存在していて、私も遭遇しています。恐らく他業種も同じ様な電話がかかってきていると思います。

内容としては『毎月給料から徴収されている税金を節税するためのご案内なんですけど~。』という電話です。

この電話うっかり話を聞いてしまうと、後日店舗やどこかの喫茶店などで、不動産購入の勧誘を受けることになってしまいます。

たしかに不動産を購入して、節税をするというのは事実です。簡単に記載すると、不動産投資として帳簿上、赤字であることが条件です。これは不動産所得の赤字分を、給与所得から引くことが出来、これにより帳簿上で給与所得が減る為、所得税や住民税が大きく減額します。これには減価償却という帳簿上の費用を計上する必要があります。もうちょっと混乱ですよね。。

もう少しかみ砕くと、初年度に不動産購入の支出はしているけど、確定申告時には分割して申請していくということです。例えば2023年に、1000万円の不動産を一括で購入した場合、2023年時点で所持金の(ローンで借りたお金も含め)1000万円を支払い済です。しかし、仮に減価償却が20年としましょう。減価償却により、毎年50万円が経費としてかかっている状態にできます。すると、その分は帳簿上、毎年50万円支出していると計上されるので、損益通算により、収入が低くなる為、税金を安くしてもらえるのです。

例:年収500万円の場合、不動産購入の1000万円を20年間、原価償却で-50万円が損益通算され、収入は450万円ということになり、所得税と住民税でざっくり、年間で合計10万円程が節税。200万円節税出来て、購入金額は実質800万円だし、不動産が手元に残るし、家賃収入でゆくゆくは儲かるかもしれませんよ。と言う話です。こんなうまい話は実現しません。

しかし、家賃収入よりもローン金利などでの支出が多い場合などは、もちろん節税効果以上に手元のお金を圧迫する為、損をしていく状態になります。空室率が高ければ家賃収入も見込めません。建物は経年劣化し、修繕費もかかります。また、契約時に多額の手数料なども取られる為、最終的に損をすることが多いため、詐欺まがいとも言われています。この様な説明はほとんどせずに、前途の節税効果のみを説明して、不動産を購入させる手口が、この手の勧誘電話の大多数です。

『興味ありません』『いりません』ときっぱり断ることが大事です。怪しい感じがするけど、なんだかきっぱり断るのは気が引けるという方がほとんどだと思います。店舗にかかってきているし、こちらの素性がある程度ばれていそうで恐いので、強く出られないですよね。。。でも『結構です』などの場合に因ってはどちらともとれる対応だとつけ入る隙を与えてしまいます。宅地見物取引業法という法律で、『興味がない』『買わない』と言っても勧誘を止めないことは禁止されています。ですので、きっぱり断る必要があるのです。

ここで相手も頭を使ってきます。電話口では不動産購入の勧誘であることを言ってこない場合もあるのです。これでは電話口できっぱり断っても、宅地見物取引業法の適応にならず、しつこく勧誘出来てしまいます。この場合、相手は執拗に『直接会ってお話を』と言ってきます。会ったら最後、書類にサインをするまで帰してもらえないor帰ってもらえません。。。

私の一番やらかしてしまった体験談。

電話を受けてすぐにこの手の電話だと気づいたんです。忙しい中、3日連続でかかってきた電話にイラついてしまい、『忙しいのにこんな下らない電話して来ないで下さい!』と、電話をガチャ切りしてしまいました。その後、一時間同じ番号からずっと電話がなり続ける事態に、、、。もしかしたら、電話口の人は店長の税金を節税させてあげたい!と、その仕事に誇りを持って電話をかけてきていたのかも知れません。しかし、この鬼電。もはや店舗に来るんじゃないかと、恐怖を覚えました。

最大の防御策は居留守です。『店長は今接客中で出られないので折り返しお電話でも宜しいでしょうか?』『簡単にご用件をお伺いして、その上で掛け直させましょうか?』と言うと、たいていの営業は『急ぎではないので結構です♪また掛け直します♪』と要件も言わずに電話を切ります。電話口が店長だとは知らずに・・・いや、気づいているか。。。

仕事の時間を奪われないためにも、上記の様に無駄な時間を少しでも減らせる対応をしていきましょう。

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