みせなが会議~ドラッグストアの歩き方~

登録販売者とFPの資格を持つみせながと申します。ドラッグストアにまつわる話とお金の話を書いていきます。小売業界の店長の初心者~中級者の方に読んで頂ければ幸いです。簡潔明瞭に一つ一つの記事は短めを意識しています。好きな成分はアラントインです。

【実体験で解説】貯蓄型保険のメリット・デメリット。掛け捨て保険と比較。

【結論】
貯蓄型保険は保険と資産運用のハイブリット。基本的には掛け捨て保険と資産運用に分けるのが〇。契約済の方は保険の必要性と残りの支払い期間で解約するか判断。

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お疲れ様です。みせながです。

貯蓄型保険は保険なのに、一定の期間を過ぎれば掛けたお金以上の返戻金も出るので、お金も貯まって便利でお得ですよね。。。でも

ちょっと待って!

それはもしかしたら効率が悪いかも・・・?保険と資産運用、別々に加入・運用した方がコストパフォーマンスは良い可能性が高いです。その理由と、それぞれの違いについてわかりやすく解説していきます。

【保険と資産運用は別々にした方が良い】

【具体例】

例えば、35歳で子供が産まれ、子供が独立するまでを目処に、死亡した場合の教育資金などの捻出を目的として、60歳まで25年間、死亡保障500万円で保険に入るとします。他に医療保険に終身、収入保障保険に65歳まで加入。遺族年金も含めて、日々の生活費には困らないとします。

【保険の掛け金】

初めに保障に対する掛け金の面ですが、私が以前加入していた米国ドル建て終身保険(昨年解約)の掛け金が月に84.65ドル(136円の為替レートで11512円)、対してライ◯ネット生命で同じ保障で掛け捨ての生命保険月に1500円ほど。同じ保障で月に1万円の差。1万円×12か月×25年間で300万円の差が生じます。

【運用面】

次に資産運用面ですが、貯蓄型保険で毎月11500円を60歳までの25年間保険料で払っていたとして、13.8万円×25年間で合計345万円です。払い込みの終わった26年目以降で100%を超え、30年後には125%。=432万円30年間で87万円の運用利益と言うことになります。だいぶ増えてる様に見えますよね?預金の金利がネットバンクでも0.2%程ですので、11500円を0.2%で25年積み立てると約353.7万円、これを5年間運用すると、357.3万円。定期預金に積み立てるより、約75万円も増えるなんて魅力的!と、加入してしまいがちです。私もそうでした。

対して、これを年利3%のインデックス投資に回していたとしましょう。以下の金融庁野村證券のHPの資産ツールを使うと、上記同様、月11500円の積立てで25年運用で計算すると510万円。貯蓄型保険同様ここで積立てを終了。そのまま5年間運用すると約591万円積立てた金額345万円に対して、約246万円の運用益。

www.fsa.go.jp

金融庁HP引用

www.nomura.co.jp

野村證券HP引用

【信託報酬】

ここから私が考える許容できるインデックスファンドの信託報酬0.2%、ノーロード(販売手数料無しのこと)、信託財産留保(売却時手数料)無し、で手数料を計算します。目安なので、計算しやすく評価額が毎月年利3%で増加すると仮定して、計算します。

1月目の信託報酬額・(11500円+(11500円×0.03(年利3%)/12(年利なので÷12)))×0.002(0.2%の信託報酬)/12(1/12年)=1.921円

2月目の忖度報酬額・(11528円+11500+(11500円×0.03(年利3%)/12(年利なので÷12)))×0.002(0.2%の信託報酬)/12(1/12年)=3.847円

3月目の信託報酬額・((23085円+11500)+(34585円×0.03(年利3%)/12(年利なので÷12)))×0.002(0.2%の信託報酬)/12(1/12年)=5.7785円


・・・。申し訳ございません・・・。3月目にして心が折れました・・・。
一応、この計算結果を基に等差数列を使うと、初項が約2、公差も約2で、30年間なので360か月とすると、360か月目の信託報酬が約722円なので、30年間の信託報酬合計額は724×360/2で130640円と計算できます。
または、信託報酬は日々の評価額に対して変わってくるため、絶対にありえませんが、最終保有額の591万円に信託報酬率を掛けて計算させて頂きます。年間11820円。これが30年で354600円。最終運用益は最低でも約210万円となります。

貯蓄型保険と資産運用で123万円の差が生じました。

【保険料控除に因る還付金】

最後に年末調整の際の生命保険料控除の還付金の差ですが、貯蓄型保険では、年間保険料が約138000円ですので、所得税が40000円、住民税が28000円の控除額上限での還付です。所得税・住民税それぞれ税率10%で計算すると、所得税4000円と住民税2800円で6800円が税金より控除されますので、6800円×25年で17万円の節税となります。対して、掛け捨て生命保険では、年間保険料が18000円ですので、所得税がそのまま18000円、住民税は15000円に税率10%を掛けて還付金を計算します。1800円+1500円で3300円。3300円×25年で82500円の節税となります。その差は約9万円。

【結論】差分の合計

保険の経費面で300万円、運用益面で123万円。年末調整の還付金で9万円(こちらは貯蓄型保険が有利な為マイナス計算して)、合計で414万円の差があることがわかりました。

保険は保険、資産運用は資産運用で分けるべき所以が、この差です。貯蓄型保険で積み立てられたお金の運用益の大半は、乱暴に言えば銀行や運用会社に仲介業者に手数料として中抜きされているわけです。もちろんこれが銀行や運用会社のお仕事ですので、不正でもなんでもありません。保険と投資どちらもする意志があるのでしたら、貯蓄型保険を解約して、掛け捨て保険と資産運用に分けた方が良い理由です。

例外として、もう少しで満期の来る物はそのままでも良いでしょう。私自身、上記の貯蓄型保険は解約しましたが、昔加入した保険は、支払い期間10年で設定して、残り2年となっていましたので、そのままにしています。これは今解約すると返戻率は70%程、残り3年続ければ返戻率は100%以上になる為、年利30%の違いが出る=年利10%の投資と『≒』だからです。4年だと7.5%、5年だと6%、6年だと5%・・・と、この期間が延びる程、年利計算が低くなります。

返戻率の推移を年利に置き換えて考えることで、解約すべきかそうでないかを判断することが出来ます。皆さんも一度見直してみて下さい。

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