みせなが会議~ドラッグストアの歩き方~

登録販売者とFPの資格を持つみせながと申します。ドラッグストアにまつわる話とお金の話を書いていきます。小売業界の店長の初心者~中級者の方に読んで頂ければ幸いです。簡潔明瞭に一つ一つの記事は短めを意識しています。好きな成分はアラントインです。

歯ブラシの在庫どのくらい持つ?

【結論】

歯ブラシの在庫は可能な範囲で潤沢に持つ。

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お疲れ様です。みせながです。

在庫なんて可能な限り持つのが当たり前だよ!なんてお叱りは甘んじて受け止めながら、解説していきます。

 

お客様は歯ブラシは柄(え)の色で選ぶ。

子供用やファミリーユースの商品は特に顕著です。『お父さんが緑で、お母さんがピンクで、あなたは何色の歯ブラシが良い?』『僕は青の歯ブラシが良い!』なんて会話を耳にしたりしませんか?ジェンダーレスが進む昨今でも、各々好きな色は存在します。そんな時、売り場に黄色の柄の歯ブラシしかなかったらどうでしょう?割と起こる状態です。恐らくこの家族は、①我慢して黄色の歯ブラシを買う。②他の歯ブラシで色を選んで買う。③他のお店に行って買う。のどれかを選択するでしょう。これは一つ、お客様の期待を裏切っていると言えます。店頭欠品はしていないのに。です。

仮にこの状態が続くとどうでしょう?我慢して買って下さるお客様か、色を気にしないお客様か、黄色の歯ブラシを求めるお客様が、ご来店され、購入して頂くまで、その商品は売れないでしょう。極論、世の中で一番売れる歯ブラシだったとしても、このお店では売れない歯ブラシとして扱われ、最悪の場合取り扱いを止めてしまう事態になります。世の中で一番売れている歯ブラシと言うことは、この商品を求めて来店されるお客様も多くいらっしゃる為、そうなった場合大きな機会ロスとなります。

では、どうするか?私が売り場担当者だったら、売り場に収まる範囲で在庫を潤沢に持ちます。仮に、潤沢に持ったのに全て黄色の歯ブラシになってしまった(黄色の歯ブラシさんごめんなさい)ら、卸さんにお願いして返品交換して頂きます。。

これはAIが発達する中でも、店舗の売り場担当者の存在意義だったりします。特に色それぞれにJANコード(バーコードの下にある13桁か8桁の数字)の割り当ての無い商品(これがほとんどですが)は、AIは上記の様な事態で割と多い頻度で、死筋判定を下してしまうでしょう。これはメーカーも企業もお客様も望まない事態です。モノづくりの発展や、SDGsの観点からも、改善が求められる事案かもしれません。

ちょっと話が大きくなり過ぎました。。。

以上、参考になれば幸いです。

次の出勤日には歯ブラシ売り場の在庫を色までチェックしてみましょう!