みせなが会議~ドラッグストアの歩き方~

登録販売者とFPの資格を持つみせながと申します。ドラッグストアにまつわる話とお金の話を書いていきます。小売業界の店長の初心者~中級者の方に読んで頂ければ幸いです。簡潔明瞭に一つ一つの記事は短めを意識しています。好きな成分はアラントインです。

異次元の少子化対策に期待する理由

子供が産まれてくる時、育児休業をするか悩んでいましたが、期間や取り方等、自分の会社ではどんな選択肢があるのか興味もあり、妻と相談した上で、思い切って上司に相談しました。
直属の上司から、可もなく不可もなくの返答の末、その上の上司への直接話すことを促されました。
話してみると、『奥さんは産休で休むんだよね?であれば、何故君が取らなければいけないの?取ったら戻る先はどうなるかわからないよ?脅しじゃないけどね。どうするかはよく考えて選んでね。』と通告される。また後日、『私の上司にも報告しておいたから。よく考えてどちらにするか選んでね。』とダメ押し。
嘘でも良いから、君が現場を抜けると大変だから、期間やとり方を一緒に考えてみよう。とか言って欲しかった。ただ頭ごなしに否定。脅し。
これから家族が増えるわが家にとって、仕事は大事。結局育児休業は断念しました。直属の上司へこの旨と、断念する旨を報告し、育児休業をとったら出世はないものですかね…?と聞くと、『うん、無いね。』とのこと。
仕事へのモチベーションは当然下がり、妻に話したところ、私が仕事の邪魔をしてしまっている、ごめんなさい、ごめんなさい。と、妻を悲しませた事実と、会社への不信感しか残らない相談となり、後悔しかありませんでした。


2022年4月、2022年10月に続き、2023年4月、育児・介護休業法の一部が改正・施行され、今は育児休業を取る風潮に段々と変わってきました。特に上場企業にとっては、取得状況の公表は軽視できないと思います。2022年10月のデータでは、男性の取得率は13.97%とのことですが、これを見て『結構取ってるな』と思った人がいたら、育児休業とはあまりの縁の無い環境にいらっしゃる様です。。女性の85.1%と比べると雲泥の差です。


産直後の妻は本当に良く耐えてくれました。子供だけでなく、父親も育てなくてはいけない。不馴れな私に、時には苛立ったと思います。
私も一生懸命調べたり学んだりして、育児に携わりました。男性が言う『育児を手伝っている』という表現に、違和感を覚えるくらいのリテラシーは持っている自負はありました。
しかし、最初は『一緒に育児をする』ではなく、『育児を手伝う』ですらなく、もはや『手間を増やしている』『邪魔をしている』レベルで役に立たず、何度か悔し泣きをしました。
そんな私なんかよりも、間違いなく多くのことを、そつなくこなしている妻でさえ、上手く行かない状況は発生します。きちんと向き合った自負があるからこそ言えることは、産後鬱は間違いなく起きます。
そこから妻を救えるのは夫を初め、周囲の人しかいません。私自身、3ヶ月~半年くらいして、ようやく『手伝えるレベル』になった気がします。仕事は大事、育児はもっと大事の精神でしたが、やはり一般的に当事者意識は、実際に産んだ妻よりも夫は希薄です
これは仕方のないことだと思います。いかに自身も周りも『父親』と言うものを作り上げられるかが大事だと思います。そのために、育児に没頭できる期間は少なからず必要だと思います。
本当に育児休業をとって、産直後の妻をもっと支えてあげれたら良かった。と、今も思います。



異次元の少子化対策も進められる様で、骨太の方針の叩き台が提示されました。『産後パパ育休(出生時育児休業)』中、収入の10割まで保証出来れば、女性と同じ水準を目指したと思われる目標、取得率85%も達成出来る希望がありそうです。しかし、財源をどうするのか。。。この流れが良い方向性のまま、順調に進んでいくことを切に願います。

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