みせなが会議~ドラッグストアの歩き方~

登録販売者とFPの資格を持つみせながと申します。ドラッグストアにまつわる話とお金の話を書いていきます。小売業界の店長の初心者~中級者の方に読んで頂ければ幸いです。簡潔明瞭に一つ一つの記事は短めを意識しています。好きな成分はアラントインです。

【リーダーの魅力】部下とのコミュニケーションにおける隠れた鍵

お疲れ様です。みせながです。

部下との関係がうまくいかなくて悩んだことはありませんか?

私は20代半ばで店長となり、とにかくマンパワーで駆け抜けてきました。30歳前後の頃まで『自分が一番仕事が出来る』『自分以外は頼りが無くて何をやらせてもだめだ』などと思っていました。実際に自分以上の成果を出せるスタッフはごくわずかで、自分のいない日の売上は悪いのが普通でした。

しかしこれは、自分が優秀だからではなく、部下の可能性を潰していたからだったと知ったのは後になっての事でした。この頃の私は、部下から提案や進言があっても『俺の言うとおりにやってれば大丈夫だから』とややもすれば『余計なこと言ってないで動けよ』と思っていました。これが自分や店舗の成長を妨げていたのです。

30歳を目前に控えた頃、私は社内でも売上上位の店舗の店長に着任しました。今までの様に、『俺がルールだ』と言わんばかりに改革を進め、店舗はきれいになり、在庫のコントロールも進み始め、スタッフの意見は基本的に聞かずに1か月が過ぎました。どこの店舗にもいるボス(失礼…)パートさんに呼び出されました。『こんなんじゃ、今まで通りに仕事出来ないわよ。変わらないなら部長に言うわよ!』

私は『俺は店を良くしようとしてやっているのに、この人は何を言っているんだろう。今までやるべきことをやらないで、こんな惨状になるまで放置していたのを良くしてやっているのに。。。』と怒りしか出てきませんでした。部長はこの時何も言いませんでしたが、エリアマネージャーよりねちっこく注意をされました。私は態度に出し、スタッフとも基本会話すらしなくなりました。当然スタッフも私を避けるようになり、段々と居づらくなり、休憩は外で過ごし、スタッフとのコミュニケーションは皆無となっていきました。数人心配をしてくれるスタッフが諭してくれましたが、そこは強がり聞く耳も持たず、『もうこんな会社辞めよう』と思っていたところでした。

エリアマネージャーが異動で代わりました。異動してきて、すぐに数時間話を聞いてくれて、現状の整理を手伝ってくれました。落ち着いて状況を客観的に見れば、自分の暴走・独り相撲。人としての振る舞いも最悪でした。そこで思い直し、徐々に人間として成長できたことは、今では消化できる思い出です。長い目で見て下さろうと、1から諭してくださった、当時のエリアマネージャーには感謝しかありません。

皆さんは何か提案や意見、それが苦言だったとしても、『ありがとう』が言えているでしょうか?全員に分け隔てなく『ありがとう』が言えるかどうかで、従業員からの信頼は大きく変わってきます。当時の私がそうだったように、スタッフも店舗を良くしたいと思っています。それが『お客様の為』なのか『自分の為』なのか『会社の為』なのか『店長の為』なのかは別として。その話に対して、素直に『ありがとう』が言える事は店舗の管理者として、必要不可欠です。私はそれをしないまま数年間店長をやってきてしまっていました。私の仕事ぶりを見て、『助けてあげたい』『力になりたい』『こんな人になりたい』と様々な思いで、助けてくれたスタッフがいて私は成り立っていましたが、それをすべて『自分の力』と妄信したあの頃は、とても恥ずかしい過去です。

これだけ思ってくれたスタッフに『ごめん』や『すみません』では感謝は伝わらないので、相手に達成感や多幸感は生まれません。お客様だけでなく、スタッフを幸せにしてこその店長です。『ありがとう』はこれを叶える魔法の言葉だと思います。

何かがうまくいかないとき、周りの人に『ありがとう』が言えているか、振り返ってみて下さい。それを伝えるだけで、物事が好転するかもしれません。

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